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"Cat can't swim"

タミヤ東武モデラーズコンテストでホビージャパン情景賞を頂いた作品で、自身初の東武コンテストでの受賞作品です。

 イメージとしては、F4Fが対空砲火により右翼がもげてどこかの海に不時着、パイロットは死こそ免れたもののいつ沈むかわからない機体に座りながらどこか従容とした様子で仲間の救助を待っている…といった感じでしょうか。そこまで深く考えて作ったわけではないので、そもそもどこの海なのか、このパイロットがこの後どうなったのか、私自身にもわかりません(笑) 皆さんのご想像にお任せします!

実は今夏の東武コンには1/350雪風をジオラマにして挑む予定だったのですが諸事情により製作が遅れ、作品提出10日前になって「あっ、これ無理だ…」と思い、色々と悩んだあげく「航空機ならすぐに作れて、海面不時着ジオラマなら作る人はあまりいないだろうし海面製作には慣れているから何とかなるだろう」「初期のF4Fなら大戦後半の色の暗いコルセアなどと違って色が鮮やかだから海に浮かべたらきっと綺麗に見えるだろう」と思い付き急遽応募作品を変更、突貫作業でこのジオラマを仕上げギリギリで提出しました。

機体に関しては、翼と機体下部をニッパーで切断しコックピットに紙製シートベルトを貼り付けピンバイスでボディにランダムに穴を開けて弾痕を再現しただけで大きな改造はしていません。マーキングは全てデカールで、パイロットは日本航空兵フィギュア(多分タミヤ製)の脚を切断して色を米海軍パイロット風に塗り替えただけです。顔の彫りも深いので何の違和感もなくアメリカ人ぽく見えますね。ジオラマは円形スチロールにコルクシートを巻き付けて紙粘土で海面の土台を製作、ジェルメディウムを塗った上で蒼く塗装し乾燥したらツヤ出しクリアを塗り、波の部分はブレンデッドファイバーで質感を変えて白く筆塗りする、といういつも通りの作り方です。

ちなみに、そもそも片翼を失っただけじゃ墜落はしないとか、何でプロペラが曲がってないのかとか、F4Fはエンジンが重いので着水直後はともかく、結構すぐに頭の方から沈んでしまうはずなのでこのように海面にプカプカ浮くのは考証的におかしいだとか、色々とご指摘を頂きました。いや、これを作った時はあまり飛行機の知識がなくってですね…(言い訳) 

​(2016年7月完成)

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