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特型潜水艦 伊401

【伊400型潜水艦】

 第二次大戦中に日本軍は他国に真似できないような画期的な兵器を数多く開発しましたが、その中でも特に革新的であり、戦後の各国の戦略思想にまで大きく影響を与えたのが、伊400型潜水艦です。一度の補給で地球を一周半できる強大な航続力で神出鬼没、格納庫に搭載された3機の特殊攻撃機「晴嵐」で敵を攻撃する、というまるで忍者のような戦術が可能な「潜水空母」で、戦後の原子力潜水艦の開発のヒントになったと言われています。史実では終戦直前に伊400と伊401(本来はもっと量産する予定でしたが、結局完成したのはこの2隻のみでした)が米海軍の泊地、ウルシー環礁を攻撃するべく移動中に終戦を迎え洋上にて降伏、活躍することは叶いませんでした。米軍に実験や調査に使われた後は機密保持のために海没処分され、2005年に伊401、2013年に伊400が、いずれもハワイ近海で発見されました。

 人生初製作の1/350スケール艦船模型。キットは「伊-400」ですが、形状は全く一緒(のはず)なので番号を描き直して「伊-401」にしました。そして、大変嬉しいことに、この拙作が最近タミヤプラモデルファクトリー新橋店で開催された「第7回モデラーズコンテスト」にて入賞しました。

 この作品のコンセプトは「表裏で違った姿を楽しめる作品」で、製作当初は単なる洋上ジオラマにしようと思っていたのですが、製作途中で潜水艦の全体像と洋上での活動シーンを両方楽しめる作品にした方が面白いのでは!?と思い立ち、左舷(表)は洋上ジオラマ、右舷(裏)はフルハルという珍しい(?)ジオラマ作品になりました。

​(2015年4月完成)

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